拡張アート的な観点から見た最近のカードの絵について思うこと
2014年11月29日 MTG Altered コメント (4)
今日嫁の買い物のついでに、先の日記で拡張したティーカのドラゴンを購入した店に立ち寄り、骨董品ストレージボックスの中から拡張したら面白そうな(安い)カードを物色してきました。
今現在なんとなくですが、カーンをジェネラルに据えた、強さ度外視のおもちゃ箱的なEDHのデッキが一つ作れたらいいなぁという考えがあったりなかったりするため、アーティファクト若しくは土地に絞って探した結果が画像の8枚です。(ガロウブレイドとかいう真っ黒いやつがいますが無視してください)
それぞれのカードのエキスパンションは、アイスエイジ、ビジョンズ、ウェザーライト。マスクス以降のカードも何枚か目につきましたが、やはり最近のカードはいかにも“大衆受けするように描きました”みたいな絵が多く、趣に欠けるというか味気ないカードばかりで、あまり拡張欲が刺激されませんでした。
昔のカードの絵柄は、どれもシュールで抽象的でウィットに富んでいたり、流石にこの絵はどうなのよ的な物議を醸すようなものもあったり、今のMagicの絵よりも尖ったものが多く、見ているだけで楽しめるカードが多かったように思います。それはさながら絵画公募展における、作品テーマ“自由”を観覧しているのと同じ感覚で、絵師それぞれが個人でのテーマや創造性を遺憾無く発揮出来ていたが為に、どのカードにも十人十色の魅力があったからではないかと思います。
それに対して最近のカードの多くは“世界観の統一”という縛りの中で描かれているせいか、どれもCG処理による所謂“美麗イラスト”的なものばかりで、各作家ごとの主張や表現などが消される傾向にあり、どれもこれも似たような絵になってしまったのではないかと思います。それはゲームを楽しむ上では悪いことではないとは思いますが、ある種挑戦的とも言えるような古いカードの絵が好きだった自分のような者からしてみれば、とても残念に思えてなりません。
また、昔のカードは背景に非常に凝ったマチエールが施されているものが多く、各種MoxenやBlack Lotus、そしてティーカのドラゴンもそうですが、その作者であるLiz Danforthが描いたHymn to Tourach、Merchant Scroll、今日買ったカードにもあるGlacial Chasm などは、どれも原画を描く際は非常に手の込んだ下地作りを行ったのだろうということは想像に難くないところではないでしょうか。これらのカードような複雑なマチエールというのは、それにより背景を埋めるだけでも独特の空気感を漂わせたりするので、最近のカードでは殆ど見かけることがなくなりましたね。
とかなんとか、最近のカードに対する小言のようなものをツラツラと書いてしまいましたが、それでも時々はっとさせるような絵が混じっていたりもするので、今後もカード絵には注目していきたいと思います。
今現在なんとなくですが、カーンをジェネラルに据えた、強さ度外視のおもちゃ箱的なEDHのデッキが一つ作れたらいいなぁという考えがあったりなかったりするため、アーティファクト若しくは土地に絞って探した結果が画像の8枚です。(ガロウブレイドとかいう真っ黒いやつがいますが無視してください)
それぞれのカードのエキスパンションは、アイスエイジ、ビジョンズ、ウェザーライト。マスクス以降のカードも何枚か目につきましたが、やはり最近のカードはいかにも“大衆受けするように描きました”みたいな絵が多く、趣に欠けるというか味気ないカードばかりで、あまり拡張欲が刺激されませんでした。
昔のカードの絵柄は、どれもシュールで抽象的でウィットに富んでいたり、流石にこの絵はどうなのよ的な物議を醸すようなものもあったり、今のMagicの絵よりも尖ったものが多く、見ているだけで楽しめるカードが多かったように思います。それはさながら絵画公募展における、作品テーマ“自由”を観覧しているのと同じ感覚で、絵師それぞれが個人でのテーマや創造性を遺憾無く発揮出来ていたが為に、どのカードにも十人十色の魅力があったからではないかと思います。
それに対して最近のカードの多くは“世界観の統一”という縛りの中で描かれているせいか、どれもCG処理による所謂“美麗イラスト”的なものばかりで、各作家ごとの主張や表現などが消される傾向にあり、どれもこれも似たような絵になってしまったのではないかと思います。それはゲームを楽しむ上では悪いことではないとは思いますが、ある種挑戦的とも言えるような古いカードの絵が好きだった自分のような者からしてみれば、とても残念に思えてなりません。
また、昔のカードは背景に非常に凝ったマチエールが施されているものが多く、各種MoxenやBlack Lotus、そしてティーカのドラゴンもそうですが、その作者であるLiz Danforthが描いたHymn to Tourach、Merchant Scroll、今日買ったカードにもあるGlacial Chasm などは、どれも原画を描く際は非常に手の込んだ下地作りを行ったのだろうということは想像に難くないところではないでしょうか。これらのカードような複雑なマチエールというのは、それにより背景を埋めるだけでも独特の空気感を漂わせたりするので、最近のカードでは殆ど見かけることがなくなりましたね。
とかなんとか、最近のカードに対する小言のようなものをツラツラと書いてしまいましたが、それでも時々はっとさせるような絵が混じっていたりもするので、今後もカード絵には注目していきたいと思います。
コメント
美術的な知識は全くないですが、カード全体のデザインが変わってからの好きなイラストはパッと思いつくのは「荒廃のドラゴン、スキジリクス」ぐらいですね。
独特な個性あるイラストがMTGと他のカードゲームとの一線を引く魅力と思っていただけに残念です。
今のイラストだったら、mtg初めてないと思います。
焦熱の障壁 とか、気持ち悪いやつに興味をもちます
お返事遅れてすいませんm(_ _)m
やっぱりそうなんですかね。まぁ新規参入する人が馴染みやすいような絵柄となると、やっぱり昨今のような絵柄になってしまうんでしょうね~(´・ω・`)
スキジリクス良いですね。ちょっと地下墓地のドラゴンと雰囲気似てますよね(ただ黒いドラゴンつながりってだけな気もしますが…(笑))
お返事遅れてすいませんm(_ _)m
昔のイラストはアメリカやイギリスのアウトサイダーアート的な、独特な雰囲気のものが多かったですよね(笑)
昔の悪疫やらセンギアの吸血鬼やらの上手いんだか下手なんだかよくわからない絵柄は、今後はもう見ることはないんでしょうね(´・ω・`)
焦熱の障壁も面白い絵ですよねo(^▽^)o
作者の人はきっとH.R ギーガーに多大な影響を受けた人なんでしょうね。